イトシキヒトノカゲ

声優さんイベントのはなしとか、ラジオのはなしとか

【レポ】こいしさんラジオ最後のイベント

 

 

 

 

こいしさんラジオ最後のイベント

 

一万字以上あるので心してお読みください。

 

 

 

 会場は「西東京市民会館」。田無駅が最寄りです。グーグルマップ先生に頼ったらめちゃくちゃ住宅街を歩くことになってもうコレで着かないのではとほんとに焦りました。西東京市民会館の建物があまりに寂れた感じでほんとにここでいいんだよな?いいんだよね??とぼっち参戦特有の不安に襲われて何度もこいしさんラジオ公式Twitterを見て自信を取り戻しました。キャパは公民館の公式サイトによると400くらいで、わたしは真ん中よりも少し前の上手よりの真ん中らへんでした。それでもじゅうぶん裸眼でお二人の姿を視認することができる小さい箱でした。イベントDVDなどは出ないようです。そのせいか小西さんは終始ぶっ飛ばしてます(笑)。それではレポスタートです。

 

※お二人の言動はすべて筆者が録画録音、メモなどの行為無しで記憶しているものとなり、間違いがある場合がございます(あります)。

 

 開場前の諸注意のアナウンス。もちろん番組アシスタントの福沙奈恵さんが丁寧な口調で読み始めます。しかし、途中から福さんの後ろの方から不穏な声が聞こえ始めます。小西さんが福さんにちょっかいを出しているのです。福さんは笑いをこらえるのに必死。そんな中でもプロ魂で読み進めます。しかし次第に小西さんのちょっかいはエスカレートしていき福さんが「体調の悪い人は係員にお申し付けください」というと小西さんが「言わないでください」と言ったり「わからない方はホームページをご覧下さい」と言ったりもう散々。会場内は笑いに包まれ、一気に空気が温まりました。これには後に小西さんも言い訳します。

 

 そして無事に定刻に(多分)開演。今回も予告どおりにシルエットでのイベントです。下手から三人が登場している姿が見えます。今回はスクリーンが薄めで、スクリーンの近くに立つと顔のなんとなくな表情が分かる感じでした。また背中の方からライトがあたり影ができるとその影の部分から、表情が見えるくらいです。もはやほとんどシルエットでやる意味がないくらい見えていました。上手から小西さん、石田さん、福さんの順番でスタンドマイクがたてられ、まずは朗読劇からのスタートです。小西さんは登場の際に運動会の行進のように足を高く上げて手を大きく振って歩いてきます。このあともずっとこの歩き方でした。「割と、見えています」と小西さん。わたしがやや上手よりの座席で影の具合から石田さんと小西さんはほぼ丸見えでしたが福さんはあまり見えませんでした。

 

 朗読劇のあらすじは福おじさんに呼び出されたこにくまさんといしねこさんが家を出る前に見ていたサスペンス?ミステリドラマの影響で勝手に部屋にいなかった福おじさんが事件に巻き込まれたと思い勘違いするも、のちに福おじさんが何事もなかったように帰宅し、なんやかんやでアイドルのライブのチケットを取るのに協力させられたりするスローライフな物語でした。あまりに雑なあらすじ紹介ですがこのくらいしか記憶にございません。あらすじからは全く感じられませんが、とりあえず抱腹絶倒の朗読劇でした。

 

 冒頭はいしねこさんとこにくまさんがかき氷を食べるシーン。まずはいしねこさんがかき氷機を回しすのですが、かなり力がいるようで「つかれたー」とあまりにかわいい声でいうので会場中から「かわいい」心から漏れ出た声が聞こえてきました。急いでかき氷をほおばるこにくまさんが「キーーン」と声に出して頭が痛くなる様子を表現するのが可愛かったです。いしねこさんは急いで食べるこにくまさんを「慌てて食べるとキーーンってなっちゃうよ~」となだめますが(石田さんのキーーンもかわいい。かなり高い)それを無視して何回も「キーーン」し続けます。こにくまさんといしねこさんが家を出る前に見ていたサスペンス?ミステリドラマのタイトルが「5人の探偵 絶対零度の科捜研」でした。小西さんが実写で出演されている映画のタイトルと今流行のドラマ、安心のサスペンスドラマのタイトルをかけ合わせたなんとも粋な演出でした。福おじさんの部屋で、こにくまさんが名探偵さながらの推理を展開します。

 

その口調は完全に古畑任三郎のパロディ。しかもこの推理が長い!小西さんは延々と古畑任三郎節で自らの推理を話します。福さんは笑いがこらえられず方が震えているのがシルエットで見て取れました。会場も古畑任三郎のような口調で小西さんが話すたびに笑いが起こっていました。推理の途中では、福おじさんのお手伝いの巫女さんだけでなく、いしねこさんまでも犯人として疑われる始末。これにはいしねこさんも呆れ顔です。この古畑任三郎がはじめの朗読劇の覇権を握ってしまったので、あらすじすらよく思い出せないという事態を引き起こしました。

 

 三人は一旦舞台袖に捌けて、小西さんが「このあとしばらくセット転換です」と裏からアナウンスしてくださいました。そして、石田さんと小西さんの二人が登場。上手側が小西さん、下手側が石田さん。いつものジングルが鳴り、こいしさんラジオ公開収録のスタートです。「こんにちは。石田彰です」「こんばんは。小西克幸です」。恒例の挨拶を揃えるゲームは失敗。「石田さんはシンプルに『イベントに来てくれてありがとうございます』でくるかと思ったけどもっとシンプルだったね」と小西さん。「なんで『こんばんは』なの」と石田さん。

 

 スタッフからは早くも巻きの指示がでていますが、小西さんはラジオは9ヶ月前に終了して現場で会うことはあったけれど、ふたりとも積極的に人に話しかけるタイプではないから全く会話はなく、石田さんの中で僕がリセットされてしまった!石田さんはこういう人間です。今日はこれだけ覚えて帰ってください!と(笑)。それに対し石田さんは「まあ否定はできない」とひとこと。今までは2週間に一回お話する機会があったが、いまは積もる話もたくさんあるし、もっと話させてえや!と話し続行。

 

「僕は台本通りにしか進めないと決めている!」

と台本を机に叩きつけます。

「え?なんでですか?」

「小西くんがはじめから飛ばすからだよ!」

「探偵のですか?あれは、昨日の夜からああやって読もうって決めてたんです」

「違うよ。影ナレ

「だってあんなのちゃんと聞いてもしょうがないでしょ」

「しょうが無きゃ無いよ」

「あれって長いじゃないですか。ずっと聞いてもつまんないから、合いの手でも入れて楽しめるようにと。今回もシルエットでお届けしていますが、若干見えてると思います」

「僕たちのほうからだとぼんやりって感じだけど、お客さんの方からだともっとよく見えてると思う」

「じゃあもっと厚い布にしてもらわないと」

「これが会場の限界なんだよ」

布はフロンティアワークスが用意したものではなくて会場のものなんですね。

「じゃあ我儘はいってられないですね」

「せっかく休日を返上して貸してくれたんだから、だめだよ」

「ね。会場取るのも大変みたいですよ。昨今は。もうオリンピックのせいですよ。2020年に向けてって」

「僕らがアスリートじゃないってだけで、こんなところまで。あっ、こんなとこっていっちゃいけないか」

石田節が炸裂してしまい思わず発言を訂正。

 

「青山劇場もなくなっちゃうみたいですよ」

岡本太郎の作品もどうなっちゃうのね」

「あれ?っみんなあんまりわかんないのかな。昨日見たアニメの話でもする?えーと。そえういえばSMAP解散するんだって!」

「もうしたよ!」

「だから僕たちは7ヶ月?9ヶ月前から時間が止まってるんです。久しぶりだから話したいこといっぱいあるんだよ」

「今日は2時間半たっぷり時間がありますからね」

「そいやもう9ヶ月も経ちますから、ラジオ聞いてなかった人もいるんじゃないですか?聞いてなかった人拍手して。手上げても見えないから」

「少しいますね」

「声出してもらってもいいですよ。これ録音とかされてないですから」

「奇声を発する人がいたら困るよ」

「キエエーーとかね。そいうひとは警備員さんに連れ出してもらいます。昨日急に石田さんのファンになってきてくれた子もいるかも知れない。行けなくなっちゃいましたーってのを譲ってもらってさ」

 

 

 

【こいしさん会議】

議題1:初詣に行く?行かない?

「DVDが十二支つまり新年の物語になっているのでこの議題です。相談の結果、石田さんが行く派。僕が行かない派です」

 

石田さんが早速行く派の意見を読み上げようとしますが、会場のざわざわした雰囲気に「どうしたの?」となってしまいます。「あっこれね」と小西さんのシルエット遊びを指差します。小西さんはストローの刺さったペットボトルを舌を出してぺろぺろしているのです。シルエットで見てもかなり滑稽。間近出みている石田さんには相当可笑しく見えていたことでしょう。

 

「行く派の意見は、毎年行っているから。おみくじを引くため。が多かいね」

「行かない派はめんどくさいから。人混みが嫌だから。外国人だから初詣の習慣がありませんだって」

 

このあとは「初詣」というものの定義についての論争です。元日、あるいは三が日の間に行くものが初詣なのか。いつ行ってもその年の初めてなら初詣なのかという話が延々と続きました。

 

「12月31日でも初めて行ったんだったらいいわけなの?」と小西さん。

「たしかに人も多いけど、神様に挨拶するくらいは行ったほうがいいと思うけどね」

どうやらお二人とも本来は行く派のようです。

「石田さんくらい成功してたら神頼みなんて必要ないでしょ」

「まあ否定はしないけどさあ」

「神様もあんな人の欲望にまみれた境内の中で」

「欲望って(笑)。僕みたいに成功してる人の願いは叶えてくれないんじゃないの」

「お?なんかキラキラしたサラッとしたやつがいる??って石田さんについてきてくれるんじゃないですか。だって石田さんは声優界のピラミッドの頂点にいるじゃないですか。俺なんて底辺の奴隷ですよ。最近は口答えするからもっと下に追いやられて」

と三角形を中に描いて石田さんと小西さん自身の声優ヒエラルキーにおける位置を説明します。

「僕もそうだと思ってたんだけど、上を見てみるとドーーンってね」

ドーーンを手で表現しますが、かなり分厚い(笑)

「声優って、実写の俳優さんとは違って声が商売道具だからいくつになってもあんまり声って変わらないからいつまでも若い役ができる。昔から若い役をやってる人はずっと若い役をやるでしょ、だから上がどかないんですよ!」

声優界は若手からベテランまでいまでは層が厚くて少し前に比べると随分競争も激しくなっていると嘆く小西さん。

「でもそれってどうなんだろうね。おじさん役やってる人って、若いときからやってるじゃん」

「高い声、若い声の人は年をとると変な役をやりだしますよね」

「変っていうかエッジの効いたね。若い子もできないわけではないんですけど、まあレレレのおじさんとか」

 

2018年夏アニメの「深夜天才バカボン」で石田さんが演じられているレレレのおじさん。歯が少なく腑抜けた声を出すかっこいいとは程遠いレレレのおじさんですが、石田さんにとってもすこし変わった役だったんですね。今放送しているアニメの話が聞けて嬉しかったです。

 

「そろそろ結論を。僕が言っちゃていいですかね。初詣は地元の神社に行ってください。小西神社に行ってください」

「小西神社ってどっかにあるんですよ」

新興宗教の勧誘ですか??」

 

議題2:こいしさんラジオDVDを購入する派?しない派?

「まず買わない派がいることが驚きですよ」

2018年10月5日「いしねこさんとこにくまさん ~十二支のおはなし~」発売です。という文言をイベント全体を通じて耳にタコができそうなほど繰り返します。兎にも角にも宣伝する小西さんでした。

 

「ほとんどの方は買うに投票してくださってるんですけど、思ったより買わない派もあるよね。まず買う派の意見としては、いしねこさんとこにくまさんの物語の続きが知りたいから」

「内容は前回のとは繋がってないですよ」

「あとは国民の義務だから」

「安倍さんが総裁選に勝つために買ってってことなのかな。石破さんと安倍さん

どっちが勝つと思います?どっちがいいんでしょうね」

「どっちが?そういう話する?そんなポリティカルな番組だったかな」

「僕はね、どっちもどっちだと思いますよ。石破さんになると日本の機密情報が漏れるとかね」

「ええ    。今日来てくれてる人はみんな自民党員なのかな?共産党員はいないの?(笑)」

 

DVD化されないのをいいことに普段は絶対にできないポリティカルな話をし始める小西さん。石田さんは慎重に言葉を選びながら小西さんの話に付き合います。

「あとはね、生きるため。ってのもあったよ」

と苦笑い。「なんかね、(この回答をした方が~社畜さんというラジオネームだったので)思い出したんだけどラジオネームがすごくギャンブラーなのもあったんだけど…」と必死に紙の束から探しますが見当たらず、「うーん。ごめん!なんでもないです!」と自己完結した石田さん。マイペースなところが石田さんらしくてほっこりしました。

 

「石田さんの方は紙束がこんなに。いつもこんくらい送ってくださいよ!僕の方は数枚です。迷ってます。会場で見てから決めようと思っています。高くて買えません。買っても見ないので…これ以上石田さんにハマると生活に支障が出ます」

「僕はそんなに搾取してないけどな…」

 

石田さんはお便りを紹介する際にラジオネームを読んでくださるのですが、小西さんは読んでくださらない分とにかく数を多く紹介してくれます。

「これいくらなの?5000円?じゃあしょうがないか」

「これ5000円もすんの。高いよ」

「それを僕たちが言っちゃだめだよ」

「そうですね。石田さんの朗読がたっぷり聴ける価値あるものです!買っても見ないからっていうのはちょっとわかるな。石田さんは漫画とか買ってちゃんと読みますか?」

「一応は買ったら読むようにはしてるけど、読まずに置いといちゃってるものもあるな」

「僕は漫画もそうですけど、ゲームも買って積んであるのがいっぱいあります。あとは好きじゃないからってのもあって」

「なのにメールはくれるんですね。じゃあ結論は、いいですか?買ってください。ちょっと高いですが、無理してでも買ってください。いや、無理はしちゃだめだよ」

「余裕のある人は買ってください。迷ってる人は買ってください」

 

チャレンジあきらさん、頑張ってかつゆきさん。】

つまりシルエットモノボケのコーナー。場の片付けのためにお二人は一度捌けられます。そして、福さんが幕の外側に登場。色々なものを使ってシルエットモノボケをして、お客さんにどちらが面白かったかを判定してもらうという対決です。「こういうのは芸人さんがやることだよ」と文句を垂れるお二人ですが、用意されているのだからやらないわけにはいきません。前回のイベントでも同じコーナーをやったのですが、お二人があまりにも苦しそうだったので、3分から2分に時間を短くしました、らしいです。

モノボケに使用されるグッズがスクリーンの外に運ばれ、福さんがそれを確認していきます。中の二人は福さんから少しでも情報を手に入れようとちょっかいを出します。なんとか道具を覗こうとする小西さんに石田さんが「見ちゃだめだよ」としかります。やがてそれらはスクリーンの中に入れられ、モノボケタイムがスタート。

 

小西さんは先がふわふわになっているクイックルワイパーのようなものを尻から出すという下ネタからスタート。石田さんは「うーん。思いつかないなあ」と頭を捻っています。ブーメラン型のじょうろを使ってウルトラマンセブン!とポーズ。(かわいい)。小西さんはとにかく手数で勝負。ガンダムアンパンマン…そして下ネタばかりのなので福さんに怒られます。石田さんがマイク前でテニスラケットでモノボケをしていると、残り秒数を知らせるアナウンスとちょうど声が重なりテクノな加工の入った声のように聞こえたので、石田さんが突如声優の本気をだしたのかと会場内がざわついてしまいました。そのざわつきを聴いて石田さんが、ん?と首をかしげることに。

 

 そして結果発表のとき。お客さんの拍手の大きさで勝敗を決めます。「じゃあ人数が少なくても、大きな音を出してくれる人がいれば勝てるってことね」と小西さん。結果は小西さん88db、石田さん83dbというほんの数デシベル差で小西さんの勝利。会場で直接耳で聞くと小西さんの勝ちは決まりだという感じでしたが以外に僅差だったので「意外と変わらないんだね」と石田さんが一言。

 

 これでシルエットモノボケは終わりません。つづいては福さんがボックスの中から引いた文字を二人協力してシルエットで作ります。難しそうだな…と無茶なお題がでないか心配するお二人。「ひらがなの曲線は無理だよ!」、「モジモジくんみたいな背景がないからさ、難しいよね」と石田さん。

 

 最初のお題は「Y」。「コレは簡単だね」とふたりは意気揚々と使えそうな道具を探します。Yは一人あれば道具もなしでできるのですが、小西さんは協力しようよと無理やり洗濯物干し竿のようなものと竹馬の2本を持ち、1本を石田さんに手渡します。そして小西さんと石田さんは縦一列に並び互いにYの斜め線を竿でシルエットにします。小西さんは石田さんの背後霊のようにピッタリ後ろについていたのが笑えました。福さんの判定はOK。無駄な共同作業でした。続いてのお題は「祝」。「僕のオリジナルじゃないけど、TIMのネタでやってたよね、これでいいのかな」と石田さん。結局ふたりは©TIMの「祝」を披露。石田さんがしめすへんの方を担当、小西さんがつくりの部分を担当していました。

 

そして最後のお題は「W」。うんうんと唸った結果、先程の竿を真ん中の2本の斜め線に、お二人はその外に立つことで両端の斜め線を表現することに。しかし、竿がうまく自立せずイマイチな仕上がりになってしまいました。すると石田さんが何かをひらめいたように、モノボケグッズのコーナーに行き、サンタ帽を手にとって、竿と竿の接点にかぶせました。なんとも可愛らしい道具の使い方に会場はほっこり。結局竹馬は自立しませんでしたが、福さんの判定はOK。これにてつらいモノボケコーナーは終了です。おふたりは一旦捌けられます。

 

 

 

 そして、二回目の朗読劇のコーナー。『いしねこさんとこにくまさん 星降る夜の汽車』星と鉄道、夢がモチーフの物語です。そうめんを食べていたいしねことこにくま。いしねこはお腹が一杯でお昼寝をすることに。そんなとき、ふくいぬがふたりを訪れます。流れ星にお願い事をするとその願いが叶うという話を知ったふくいぬは汽車に乗りたいという夢を語ります。もうすぐふくいぬの誕生日であるということで、いしねことふくいぬは、不思議な雑貨店にいきます。その店は少し前にこにくまがひんやりするスカーフを買ったというこにくまおすすめのお店でした。そ

 

こでいしねこは星のホイッスルを、こにくまは絵日記を買います。店員さんがいないために「お代はこの中に」と書いている箱の中に「この笛くださーいなーっ」とお金を入れます。その後ふたりは星空の下で散歩をすることに。するといしねこが先程買ったホイッスルが光ります。なにが起こるのかというと、なんと空から汽車が!銀河を駆けるまさに銀河鉄道です。ふたりはこの夢のような出来事にびっくり。中に入ってみると車掌はふくいぬにそっくりな犬!この子は果たしてふくいぬなのでしょうか…。ふたりは銀河鉄道での旅をすることにします。どうぶつたちの森、アルタイル、ベガ、そしていしねこさんに似ているネコ座へと向かいます。なんとこの日は100年に一度、ネコ座流星群が見られる日だったのでした。

 

この光るホイッスルは、不思議な出来事を呼び起こすものなのでしょうか。こにくまは実はあのお店でいしねこへの誕生日プレゼントを買おうとしていたのでした。そのことを知ったいしねこは「じゃあ絵日記帳がほしい」と言います。そして絵日記帳を手に入れたいしねこは、ふたりで交互に日記を書こうと提案します。そのとき、流れ星がキラリと光ります。いしねこは、またそうめんが食べられますように。お魚がたくさんとれますように。お魚がたくさんとれますように。(誤植ではなく、たしかに二回言ったんです)明日もあさっても今日のような日が続きますように。と願います。一方でこにくまはかき氷のシロップがなくなりませんように。いい天気になりますように。いしねこと、どうぶつの森のみんなとずっと一緒にいられますように。と願います。そんなこんなでふたりはまたどうぶつたちの森に戻ってきます。そこでふくいぬに出会って、銀河汽車に乗ったことを話すと、羨ましがられます。あの車掌さんはふくいぬではなかったんですね。おわり。

 

 

 

 一本目の朗読劇とは打って変わって、ロマンチックなおとぎ話でした。さっきまであんなにふざけていたふたりとは思えませんね。口調も穏やかで会場の空気もガラッと変わった気がします。心が浄化される朗読でした。

 

 おふたりが再登場。小西さんは手で犬の影絵をしていてまた会場がざわつきます。

「もうちょっと前に出して」と指示する石田さん。「『星降る夜汽車』を聴いていただきましたが、いかがでしたかね、きつねさん?いぬさんかな?」

「みなさんはどうだったか、ワン」

「あ、いぬさんですね。なんならいぬさんもふくいぬの親戚で出てくればよかったのに」

「ボクは影の中でしか生きられない可哀想な犬なんだワン」

「じゃあまた影のあるときに会いましょう」

小西さんは手を引いて影の中でしか生きられないわんこはもう二度と会えない存在となってしまいました。

「ロマンチックでいい話でしたね」と普通の小西さんに戻りました。

 

 

 

 そしてつぎのコーナーに移ります。石田さんと小西さんの対決で、それぞれ右、真ん中、左の3ブロックに分けられたお客さんに質問をしてそれに当てはまる人が合計で9人に近づけたほうが勝ちになります。このイベントが9月9日に行われていたためです。このコーナーではお客さんに挙手してもらって集計するので、幕を隔てていると見えません。ここでようやくおふたりが幕の外側に現れました。「まあ結構見えてたんだけどね」と小西さん。その通り。幕がほんとうに薄かったのでずっと透けてましたよ。

 

「俺のことはYou Tubeをやってるから、いつでも見れるんだけど、石田さんの生で動くところなんてなかなか見れないからね。生きてるんですよ。ロボットじゃないですからね。全然変わらないけど。みんな!動いてる石田さんを見れるのは今しかないから!よく見て!見て!」

「そうですね。ぼくは絶対ユーチューバーにはならないですからね。そもそもYou Tubeではなにをやってるの」

「小野坂さんとふたりで遊んでます。ゲームやったりとかね」

「いいなあ、遊んでるだけでお金もらえて」

「あの、僕はノーギャラなんで。企業案件なら別ですけど」

厳しいユーチューバー事情?に苦笑いの石田さんでした。

「スタッフが集計しやすいようにピンってまっすぐあげてね」

そう言って耳に腕をピッタリ腕を付けて模範的な挙手を見せる小西さんでした。

「ワキの処理が甘い人はちゃんと隠してね」と石田さん。

ほんとにこういうところは抜かりがないですよね(笑)

 先攻後攻はじゃんけんで決めます。

「最初は…石田!」

「なにそれ」

「なにそれ!」

小西さんがいきなりふざけるのでじゃんけんすらスムーズに進みません(笑)

「グーは石田、石だから」

「そういうことか」

「「最初は石田!じゃんけん…」」(グーであいこに)

「石田だからあいつ、グーを出してきやがった」

「それはそうでしょ。グーが石田なんだったらこれしか出せない」

「ちっくしょう。俺も石田になりたかったのに!石田にはなれないのかよ一生!」

「姉貴が離婚して、再婚したら石田になれるよ。それか母親が離婚して再婚するか」

「兄か父しかないのか」

「「最初は石田!じゃんけん…」」

またグー同士であいこに。

「あいつ、頑なにグーを出してきやがる…」

「「最初は石田!じゃんけん…」」

ここでまさかの小西さんがグー、石田さんがパーを出す展開!

苦虫を噛み潰したような顔の小西さん

「石田は譲らないとか言いながら僕は簡単に石田を裏切りますからね」

「おのれが石田ということをも捨てやがった…これで石田は俺のものだ…これ何なんだろうね」

「じゃあ俺は今日から手越になります」

「身体に蜘蛛のペイントをして、お尻をこうやって…」

 

となかなかなインパクトのある顔と中腰のカニさん歩きをする小西さん。イッテQの手越祐也さんの勇姿を真似されたんでしょうね。

 

「それでここの何十倍、いや何百倍のところを埋められるなら手越になりましょう」

「手越になったら東京ドームも埋められますからね。でも石田さん、ダンスしないといけないですよ」

「ダンスはちょっとね…」

と言いながらもそっと体勢を整え始める石田さん。おっと何をし始めるのだ??と会場がざわつく中、ジョイマンさんのナナナナーナナナナーを歌いながら中腰でボックスを踏んだのです。だれも求めていないのに突然ダンスし始めた石田さん。もう一生石田さんのボックスステップは見れないかもしれません(笑)個人的にジョイマン大好きなのでめちゃくちゃ嬉しかったです。

「これもあやふやだから…」

 

 じゃんけんの結果石田さんの勝ちとなったので、石田さんが先攻となり先に質問します。おふたりは下手に移動します。

「いま、このブロックの人しか石田さんを見ちゃダメだよ」

「じゃあ、『このブロックでいま小西くんを見てる人』」

「結構いる…。しかもめちゃくちゃアナログな数え方!」

というものぬるっと登場したスタッフのおじさんが完全手動で数えているのです。これには会場も笑いに包まれました。石田さんは9を大きく超えてしまったのでなかばあきらめモードです。

つづいては上手にて小西さんの質問。

「もうね考えてたんですよ。『今日が誕生日の人』」

「さすがにいないか」

人数的にはいてもおかしくない気がしたのですが、残念。0だからドボン、というルールはないので小西さんはとにかく慎重に数を積んでいくようです。

 

中央のブロックにて石田さんの質問です。

「『僕が今日から手越を名乗ることを本気にした人』」

「一番うしろでスッって手を上げてる人がいる!!アレが真の手の上げ方だ!」

ということでここで石田さんは1ポイントゲットです。さすがにこの冗談に乗ってくれる人はほとんどいなかったみたいです。

つづいては下手で小西さんのターンです。

「『実は梶裕貴のファンだ』」

なんとも手の上げづらい質問に下手のお客さんたちはざわつきます。

「怒らないから正直に手あげな!」

「上げたほうが面白いんだよ」

というと10人ほどのお客さんが手を上げました。

「お前ら、最高だぜ!(イケボ)」

と結果を見た小西さん。梶くん人気だなとぼやきます。

つぎは上手で石田さんの質問です。

「これはね聞いてみたかったんですよ。『小西くんが会場に備え付けのスリッパを履いていることに気づいていた人』」

七割くらいのお客さんが手を上げました。

「みんなわかってたんだ」

「残念でしたね。俺が出てきたときに客席からスリッパ…って聞こえてたんですよね」

わたしも小西さん珍しい靴(緑のエナメル靴)履いてるなあと思っていたのですが、よく見えていなくてまさかスリッパだったとは。ただの緑のスリッパでした。

 

最後は小西さんが中央ブロックで質問します。

「『このラジオを聞いたことがない人』、ああ意外といるな…。やっぱりこの質問はやめて、『石田さんに今後こういう動きをして欲しい人』」

といって中腰になり石田さんがやりそうにもない気持ち悪い動きをします。石田さんはそれを生暖かい目で見ています。

「ほぼ全員だ」と小西さん。

「お客さんはわかってるんですよ」

 

 というわけで前半は小西さんがリードしていましたが、最後の質問で一番人数の多い中央のブロックでほぼ全員に手を挙げさせてしまった小西さんが負けとなってしまいました。ここで勝者へのプレゼントが運ばれてきます。勝者の石田さんが受け取ったのはきゅうりの食品サンプルです。

 

「サンプルにしては綺麗すぎますね」

「最近の消費者は厳しいから、すこしの傷もダメなんですよ」

「こういうのはおしゃれなレストランなんかに行くと並べられてますよね」

「窓際とかにね。あれはもうちょっとリアルでおいしそうかな」

あまりうれしそうな顔をしない石田さんに、小西さんは、勝負に勝ったんですよ、リアクションが薄いです、と。

「ありがとうございます!いやーきゅうりとったどー!ちょうどきゅうりが欲しかったんですよ!」

「平成最後の河童ハンターになれますね」

河童という言葉に妙にうれしそうな顔をする石田さんでした。

「平成最後のイベントだったね」

「平成最後というか、こいしさんの最後のイベントですけどね」

 

 

 

 そしてこのコーナーは終了。改めて物販商品の紹介をします。DVDを買ってください!と。

 福さんが合流してイベントの締めに。

 

「あの、5年前もおんなじことされたなあと」

影ナレで小西さんが福さんのジャマをしたことについてチクリ。

「全く成長してないじゃん」

「やりたくなっちゃうんですよね。がんばって成長します」

「お気づきだと思いますが、そろそろ終わりの時間が近づいてきました。まずは福から、ひとことお願いします」

 

「おふたりのファンの方はわたしのことはご存じない方も多いと思うんですけれども、番組のアシスタントをやらせていただいていました、福沙奈恵です。皆様の暖かい声援をえただけて嬉しかったです。本日はありがとうございました」

「じゃあつぎは俺か。本日はラジオが終わって7ヶ月、あ9ヶ月も経っているのにこんなにたくさんの方にお越し下さりありがとうございます。コーナーのメールにもDVDを買ったお金を番組再開の軍資金にしてください、というのをいただいたり、またやってくださいとおっしゃってくださるのは大変ありがたいんですが、どうにも小川さんの権力が相当弱まっているみたいです。今後のことはなんとも言えません。これからどうなるかはわかりませんが、また再びこいしさんラジオという番組を通じて皆さんの前に、まあシルエットですけど自分を晒してイベントが出来たら、この言い方もおかしいな…イベントが出来たこと、イベントがなかったら来なかったであろう田無にこれたことを嬉しく思います。良い思い出にしたいと思います。本日はどうもありがとうございました」

「えー非常に楽しいイベントでした。5年前から成長が見られないみたいなので、またイベントがあったら影ナレに茶々を入れちゃダメだということを今日はもって帰りたいと思います。番組の方は、たぶんもう一回やるということはないと思います。DVDのほうもきょうの朗読劇と同じでたいへんかわいらしいこころあたたまるお話になっていますので、昨今のアニメーションとは違ってご家族で見られます。家族みんなで食卓を囲んで見られるものになると思うのでよろしくおねがいします。ぜひ手にとっていただけたらうれしいです。今日はありがとうございました。じゃああ最後に番組のあいさつをして終わりたいと思います」

「今日のあきらさん、明日のかつゆきさん、そしてお相手は小西克幸と、石田彰と、福沙奈恵でした。ありがとうございました!」

 石田さんは時折頭を下げながら、小西さんは手を振って捌けていきました。

 

おわり

感想

 終わってしまいました、「こいしさんラジオ」。最後のイベントお疲れ様でした。2時間と少しの楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

 こいしさんラジオが終わったのは、番組のプロデューサーであるフロンティアワークスの小川さんが会社をやめてしまった?ことにあります。そのほかの小川さんが担当されていた番組やイベントなんかも軒並み終了しています。こいしさんラジオの今回のイベントが最後だったんじゃないですかね。こういった大人の事情で終わってしまうのは大変悲しいことですが、とくにこいしさんラジオは石田さん、小西さんの唯一のレギュラーラジオになっていましたので、今後はおふたりの、特に石田さんのラジオでのお話を聞くのはレアになりそうです。最近はイベント出演も多く露出にはやや軟化しているように思えます、特に2018年9月は朗読劇、映画舞台挨拶で最大9公演分石田さんが拝めたはずですが、とはいえレギュラーの番組というのは特別なものがあります。それに比べて小西さんはお話にもあったように、小野坂昌也さんのYou Tubeチャンネルやツイッタートークイベント等々でお話を聞いたりお姿を拝見する機会はやや多めです。単体でおふたりとも甲乙つけがたいくらい好きなおふたりが揃う機会なんてもう一生ないでしょうから、悲しいばかりです。小西さんと石田さんといえば、番組内や今日のイベントでは石田さんの人気をネタにするような素振りがありますが、本当は小西さんが石田さんのことをめちゃくちゃリスペクトしているところが好きでした。小西さんは他の番組で石田さんのいないところで、あの人はすごい、神様みたいな人だよ、などなど石田さんのことを尊敬しているような発言が多くて、そういうことをあまり口にされない方なので、ほんとうにそう思っているんだなあと素敵な関係性だとほっこりしておりました。もうふたり喋りが見られることはないでしょうね…。

 

 最後の挨拶で、石田さんは再開の可能性は無きにしもあらずという夢のある発言をしてくださる優しさを見せてくださって、小西さんは逆に可能性はないとはっきり言ってくれることで期待させないという優しさを見せてくださいました。どっちも優しいです。DVDや少し前にリリースされているDJCDなどおうちで「こいしさんラジオ」を楽しめるものがたくさんありますからしばらくはそれで感傷を埋めようと思います。

 

 DVDが出ないからとなるべく詳細にレポしたら文字数がエライことになっていました。最後まで読むのが大変です。自分用なので読みやすさは二の次。だってわたしはイベントに参加したから。 

 

おふたりの共演作をおいておきます。絡みのないものが大半ですが。

 

声優共演作品検索 (石田彰×小西克幸) - 声優データベース

 

イベント中ずっと買ってくださいと言っていた十二支紙芝居のDVDです。買ってください。

 

a-shop.fwinc.co.jp

 

 

「【DVD】今日のあきらさん。明日のかつゆきさん。 紙芝居風DVD いしねこさんとこにくまさん ~十二支のおはなし~」

 

 

 以上で「こいしさんラジオ最後のイベント」のレポは終了です。最後までお読みいただきありがとうございました。何かありましたらTwitter(@Capella_320)までお願いします。